庭木の剪定ABC
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  4. 第37回 切り戻しの基本

■第37回「庭木の剪定ABC 切り戻しの基本」

玉崎弘志の剪定教室


「庭木の剪定ABC」

初級では「不要枝」の剪定を学習しました。
不要枝の剪定によって、枝の流れが整ってきましたね。
樹木の骨格が見えてきました。

中級では、剪定の目的の
・ 樹木の大きさをコントロールする。
・ 美しい樹形にする。
・ 健康に育つようにする。

について学習していきます。

庭木は剪定せずに放っておくと、一回りも二回りも広く高く外へ枝葉を広げ、幹も太くなってしまいます。
一度太った幹はダイエットできません。
適度な大きさと美しい樹形を保つには、定期的な剪定、特に「切り戻し剪定」と「透かし剪定」が欠かせません。人間のボディケアと同じです。

●「切り戻し剪定」の基本
剪定の前に、まず庭木全体を見てみましょう。
どんな樹冠・樹形にするのか、どの辺の枝葉が混んでいて、どこがキレイな流れになっているのかしっかり観察しましょう。
骨格となる枝を決め、骨格をつくることを意識して剪定します。
どの枝にも太く長い枝があります。形や長さ、樹幹ラインをそろえる枝先の剪定では、太い枝の切り口からその後、小枝が密集して発生し、何本かは他より長く伸びてしまうことを学習しました。
初級の刈り込み剪定では、初めに他よりも太い枝を深めに切り取る(「切り戻し」)という方法を皆さんはすでに学習済みですね。
中級の切り戻しでは、必ず小枝のあるところまで深い剪定をすることを基本とします。
「切り戻し」をすることで太い枝の勢いが小枝に分散して、均一に枝が伸びていきます。

長く強い枝がありますね。切り戻し剪定をしましょう。

まず、悪い例をお見せしましょう。
皆さんはどうして悪い例なのか、お分かりですね。

                 (中略)


おやおや?・・枝がブツ切になってしまったので、新しい枝が一気に噴出しましたね。

多数発生した枝の一部は徒長していきます。
また、枝先が不自然な固い姿になってしまいました。
切り戻し剪定は、小枝のあるところでしっかり切取りましょう。

そうですね、この位置で切り戻します。


どうですか?
切り取ってしまったと思えないくらい自然な姿ですね。
剪定後がいかにも切り取りました!
という仕上げにならないようにしたいものですね。


中級では、さらに樹木の剪定目的に沿って樹形をコントロールしながら、美しく健康に育てる為の剪定法を学びます。
「切り戻し剪定」と「透かし剪定」を学習します。
上級の樹木の仕立て剪定の基本も合せて学習していきます。

玉ちゃん



 
Bloom Field
株式会社アイ・アンド・プラス Bloom Field事業部