第58回 春の足音が聞こえてきます |
||
1月下旬から寒い日が続いています。 私のところでは、廊下の水受けに氷がはるくらい今年は寒いですね。当然、庭の灌水用のホースは10時過ぎまで凍った状態で使用できません。 先月紹介したロウバイやマホーニア チャリティーなどは、この寒さの中まだ咲いています。 寒いと言いつつも、日中の陽射しが随分と明るくなってきました。1月下旬の最低気温はマイナス7度を記録しましが、庭の花壇や植木鉢を見るとスイセンやチューリップが芽を覗かせ、着々と春に向って歩みを進めているのに気付きます。暮れに市場で購入した紅梅も厳寒の中で咲き始めました。
近所の庭を見ますと、マンサクが咲き始めています。 庭や公園の花木を注意してみていきますと、この時期は白やレモンイエローの淡い色の花が多いことに気付きます。陽の光が段々明るさを増していきますので、この淡色系の花がとっても美しく見えます。
さて、今回は丸い鉢を用いた2つの作品を紹介いたします。円は世界や宇宙、自然観などを表現した土俵と理解してください。 ■寒中の華 寒中の華と題したコンテナは、厳寒の時期に咲くクモマグサ(ヨウシュクモマグサ)と赤い実を付けたコトネアスターを用いることで、寒さの中に少しずつ春の足音が忍び寄ってくる様を表現したものです。 ■壷の中のスモールガーデン ありそうで有りえない壷庭の作品です。
昨年NHK趣味の園芸でも紹介されたピースオブマインドの加藤孝幸さんの作品です。壷の中にスモールガーデンが存在する、とてもワンダーで楽しい作品です。小物が大好きなガーデニングファンの方は、ピースオブマインドで検索してみるととても楽しい影像を見ることが出来ます。 コンテナガーデニングとしてのテイストは、私と加藤さんではまったく違う作風ですが、
1つの円いスペースの中に、自分の世界を押し込めて表現するという点では共通しているという点で紹介しました。
1つのスタイルを決めても、コンセプトによって様々な表現が可能であることを知っていただきたかったのです。 2月のバレンタインデーを過ぎると春のガーデニングがはじまりますね。春の楽しい時期はすぐそこです。また、来月お会いしましょう。
|
||