徳原真人のガーデニングABC
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ガーデニングABC

 第62回 梅雨期のちょっとした草花管理のコツ

門壁の横でヒメツルニチニチソウの間から顔を覗かせているドクダミの花門壁の横でヒメツルニチニチソウの間から顔を覗かせているドクダミの花

今年は梅雨入りが早くなりました。
誰しも湿り気の多い梅雨は鬱陶しく感じます。
植物の季節変化に目を向けると、雨の多いこの時期ならではの面白味も感じます。
ドクダミヤやクチナシの白い花が美しく感じられますね。雨の雫を葉や花びらに弾かせるように咲く清楚な姿は、他の季節では感じられない美しさです。



一方で外国から持ち込まれたガーデニングに使われる草花は、5月の下旬までのびのびと花弁を広げていたのに、雨に打たれてベトッと重そうです。新芽の先に咲く花を可愛がりすぎて、重なりあった枝葉をそのままにして、中心部分が蒸れてドーナツ状に枯れた赤紫色のペチュニアを良く見かけます。この時期に草花を蒸れさせないようにするコツは、枝葉の風通しを良くし出来るだけ葉に日光が当たるように切り戻しを行なうことです。枝を半分程度に切り詰める方法もありますが、下の図の写真のようにひと枝とばしで交互に切り戻し、風通しを良くしてやることをお奨めします。

切り戻し前の梅雨時のペチュニア切り戻し前の梅雨時のペチュニア 切り戻しを行なった花壇のペチュニア切り戻しを行なった花壇のペチュニア

枝を半分残すわけですから、ある程度花も見られます。ひと月くらいするとピンチした枝のわき目が伸びてやがて蕾を持ってきます。この時期にピンチをかけなかった方の枝を切り戻してやると、2段階で株を再生させることが可能となります。
7月の中旬頃には、ややコンパクトになった草姿に戻ります。6月から7月中旬までの期間は雨も多く蒸れやすいので、花を期待するより花を長持ちさせる管理に徹しても良いのではないかと思います。

植物は葉の数が多い程、光合成量が大くなるのでよく成長します。逆に極端に切り詰めすぎて葉を少なくしすぎると、蒸散と根から水分を吸収する代謝のバランスを欠いて枯れてしまう場合があるので、ご注意を。


トレニアトレニア

ピンチした草花の枝を挿し木することをお奨めします。宿根サルビアやキク科植物、ペチュニアも挿し木で増やすことが可能です。自宅で個人的楽しむのであれば問題はありません。気温の上がり過ぎない6月中旬頃ですと5割以上の確率で発根します。トレニアなどは、用土に挿さなくてもコップに1週間ほど水挿しするだけで発根します。


最近いろんな花色の品種が売られているので楽しみです。トレニアやアンゲロニアは夏の暑さに強いので、猛暑つづきの日本の夏にはもってこいです。
暑さ対策としては、カンナ、チトニア、ジニア、ユーホルビア ダイヤモンドフロストなどはお奨めで夏の代表選手とも言える植物です。

アンゲロニア カンナ ジニア




徳原真人×野恵聲 コラボ展 『 みどりの雫 』 が開催されました。

子供のための円形花壇

緑の雫
コンテナの中に息づく
旬の草木の寄せ植えと生命感あふれる生け花が
都市空間にひと雫の輝きを放ちます。

■場所
Gallery LAPIN ラパン
〒150−0001東京都渋谷区神宮前5-44-2
п@03-5469-2570 FAX 03-5469-9357
http://www.lapin-et.com/

■日程
2011年6月10日(金)10:30〜18:30
     11日(土)10:30〜18:30
     12日(日)10:30〜17:00



Bloom Field
株式会社アイ・アンド・プラス Bloom Field事業部