第66回 秋コンテナ制作のコツ |
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9月のお彼岸をさかいに、ぐっと涼しくなってきました。 今回は10月を彩る代表的なお勧め植物を数種ご紹介いたします。 日本の秋といえば菊ですが、これは次回のコラムで紹介いたします。種類も多いし、時期的に11月の文化の日を中心にした頃が盛りかと思います。 9月の後半から花の色が鮮やかな植物が『ダリア』です。ガーデンダリアと呼ばれている小輪の種類や右の写真のような大輪のダリアもとてもきれいです。秋というと実物の植物が多いので、頭を垂れて咲く傾向の花が多いように感じます。黄色・黄金色や紫系の花が増えてくるのもこの時期です。そんな中にあって、鮮明な色彩のダリアは、花壇や庭の重要なフォーカルポイントとなります。 頭を垂れて咲く花には、イネ科の『メリニス』、や『サルビア レウカンサ』などは花期が長く丈夫なのでお勧めです。時にS.レウカンサは、ウールを思い起こさせるような質感が、やがて寒さを迎えるこの時期にとても暖か味を感じてよいと思います。 同じサルビアの仲間では、『S.アズレア』も秋空を連想させる瑠璃色がとても爽やかで、私の大好きな植物です。この花は草丈が1.5メートルにもなる花なので、お行儀よくこの時期に咲かせるには、お盆の少し前に短くピンチすることをお勧めします。背丈が50cmくらいで抑えられて支柱の必要もなく、おまけにピンチしているので花数が倍になります。
63回の夏の植物達でも紹介した『カリオプテリス ウォーセスタゴールド』が花の時期を迎えてきました。葉を鑑賞するもよし花もよしの植物です。
洋風な建築や居住空間に和風テイストの秋のコンテナを制作するコツと手順をDVDで紹介しています。 前回お知らせした寄せ植えのデモンストレーションの中から、陶芸家、喜多里加さんとのコラボレーションの作品を2つほど紹介いたします。 ■イワヒバのコンテナ イワヒバが乳白色の鉢に爽やかに張り付いて植え付けられた様子に、私も大満足。 少しだけストロベリーポットを連想する方もいるかと思いますが、私のイメージ通り和風テイストで緑のイワヒバと白の鉢の組み合わせがとてもエレガントで会場にお越し戴いたみなさんも納得していただけたかと思います。赤い実は、ジュズサンゴです。 ■銀ミズヒキのコンテナ 2つ目は、銀ミズヒキをメインに植え込んで、アルテルナンテラの銅葉で白花を引き立たせ、コウシュウカズラやコバノセンナの黄花で初秋の温かみを表現しようとした作品です。 1週間展示されたギャラリー・陶庫でも陶器の並ぶ和モダンな空間に大変マッチして、大人気でしたという話です。燻し銀の脚がうさぎさんのシッポに似てとても可愛いでしょう。 この影像を見てくださっている方々の中で、是非自分だけのオリジナルの鉢と寄せ植えが欲しいという方がおられましたら、ブルームフィールドにご連絡ください。 次回は、DVDコンテナ植栽デザインに関連した3回目の話と東日本各地に行なわれているガーデンショウ、花フェスタの近況報告やトレンド情報などをお話しようと思います。 |
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