徳原真人のガーデニングABC
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ガーデニングABC

 第67回 秋のコンテナ紹介

日本の秋といえば菊ですね

11月を迎えたのに非常に暖かいですね。しかし、菊の花を注意深く見ていると、先月はガーデンマムやクジャクギクが盛りでしたが、11月に入ったらボサギク等の小菊や管もの系の大輪の菊がお目見えしてきて、本当に日本の秋らしいです。
今月は2回に分けて各地のガーデニング最前線の情報をお伝えします。まず、栃木の壬生町の商店街に展示した大八車に載せた花車です。

■壬生の花車

壬生の花車

ススキ、ペニセタムのイネ科植物にカリガネソウ、クジャクギク、シコンノボタン、ハギやコムラサキ等の低木を織り交ぜて秋らしいコンテナを作りました。実は「花みどりによるボランティア育成講座」の受講生のみなさんたちが植栽した作品です。 スケール感といい、配植といいとても上手だと思いませんか。栃木県内の行事なので、私も植え付けの現場には指導者として関わらせていただきました。


■壬生花車とハンギング

壬生花車とハンギング壬生花車とハンギング

右の写真は、右手前に設置された照明灯の柱に抱き込んだハンギングバスケットで、蘭学通りというこの商店街の中に12基展示いたしました。
昨年までは、プラスチックのプランターにベゴニアかマリーゴールドが植えられていたかと思いますが、今年はまるで花灯かりの様だと街の人は喜んでいます。ハンギングバスケットも講座の受講生さんたちが制作したものですが、東日本では有名な沼尻将恵さんに制作指導にあたってもらいました。


■ケンガイギクのコンテナ

ケンガイギクのコンテナケンガイギクのコンテナ

左の写真は、10月31日に咲き終えたクジャクギク等を取って懸崖ギクに植え替えた物です。少し臙脂色の小菊がまだ蕾のようで来週あたりから美しく咲き出してくるだろうと思います。


とちぎわんぱく公園ガーデニングコンテストの参加作品

この街には、県営のとちぎわんぱく公園と言う自然に恵まれたすばらしい公園があります。10月8日から16日まで行われてガーデニングコンテストの参加作品を中心に印象に残ったものを紹介いたします。私はコンテストの審査委員にもなっています。


■アカマツのミニガーデン

アカマツのミニガーデンアカマツのミニガーデン

右の写真は、東北の松林を意識して制作した作品と思われますが、別々の2つの大木を組み合わせたコンテナに赤松を寄せ植えした作品です。
林床の草花がキキョウでなくてダイモンジソウやウメバチソウなどであったら、透けた荒々しい赤松と対比してとてもスキッとして、かつ清楚で良かったろうと感じました。


■コンテナ「生きる力」

コンテナ「生きる力」コンテナ「生きる力」

左の写真は、地面の敷石を割って咲く花のアピール力が強く、おそらく震災の復興を意識した作品と思われます。タイトルは「生きる力」でした。


■ミニガーデン「心の伝統」

ミニガーデン「心の伝統」ミニガーデン「心の伝統」

桐の木をくりぬいて上下2本の横樋のような特製コンテナに植えられた作品は、背景の噴水の水しぶきともマッチしてとても空間の広がりを感じませんか。実は、これは審査対象外の招待展示で私の作品です。


フラワーコンテナのデザイン教室のDVDをご覧になった方は気がついたと思いますが、DVDで作り方を紹介しているコンパクトな和風テイストの秋のコンテナと考え方、制作の要点はまったく同じです。DVD中のコンテナが10倍大きくなったと思えば手法としてはまったく同じです。
また、背景や周りの雰囲気によって、地面に付けたり宙に浮かしたりと様々なバリエーションが可能となります。
今回は3u程度の超ミニガーデンとして作ったものですから、下の写真に見るように、草ものの植栽の上に樋形のコンテナを浮かしてセットしています。

■アサギリソウとオキシペタラム

アサギリソウとオキシペタラム

アサギリソウとオキシペタラムやリンドウとの組み合わせも、なかなか面白いでしょう。

次回は、東京の日比谷ガーデニングショウ・丸の内グリーンギャラリーのガーデンコンテストの面白情報をお伝えいたします


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株式会社アイ・アンド・プラス Bloom Field事業部