徳原真人のガーデニングABC
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第75回 新しい動きを見せ始めた北のガーデニングショウ

文・写真/徳原真人 掲載日:2012年7月4日

北海道ガーデンショー

北海道ガーデンショー

6月2日より十勝千年の森で始まった北海道ガーデンショーに行ってきました。
首都圏で行なわれているガーデンショウと違って、とても新鮮で質の高さにおいても大変素晴らしいものでした。
2回に分けて作品・影像をお届けいたします。

ホームページ:北海道ガーデンショー

十勝千年の森は色々なところで紹介されているように、造園家高野文彰氏のデザイン・プロデュースのもと、イギリスのダン・ピアソンなども加わり数年前に開園した森のガーデンです。森に育むというか土地の指紋を読み込むと言うか、とにかく美しく伸び伸びとしていて「素晴らしい」の一言です。

下の写真がエントランス周辺のショップの様子で、カラマツを利用したヘッジの花飾りも大変興味ありますね。

入口近くのショップの様子 丸太のヘッジの花飾り

中谷耿一郎の作品「石の記憶」

石の記憶

右の写真は、招待作家の中谷耿一郎さんの作品「石の記憶」。麦飯石を使った園路と石積。
自然に対する畏敬の念と土地のポテンシャルを十分に読みきった様子が伺えます。石積みにすわったら、小川のせせらぎと森の精を感じられる構成。
ウイスキーの宣伝にあるように「何も足さない、何も引けない」と言った完成度と思想性を感じます。

ダン・ピアソンの作品

下の作品はダン・ピアソンの作品。
20年くらい前に、ロンドンのアパートのバルコニーに制作をした鳥の巣風のコンテナを見たとき、彼は「ガーデニング界の尾崎豊だ」と感じました。直ぐ出そうで出せないピュアなテイストがとても素晴らしい。
また、イギリス人なのに十勝の自然植生をよく理解していて、森そのものが持つ楽しさと美しさと懐の深さを感じさせてくれます。

クロッシング クロッシング

私が長々と解説するより格安航空券を直ぐ買って、来週にでも見てくることをお奨めします。

首都圏で行なわれているあるパターン化したガーデンニングショウの動きに、清風を吹き込んだ印象を受けました。

Bloom Field
株式会社アイ・アンド・プラス Bloom Field事業部