徳原真人のガーデニングABC
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第77回 水をテーマとしたコラボ展の作品より

文・写真/徳原真人 掲載日:2012年9月7日

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四国と水をテーマとして5月下旬に香川の丸亀で行なったコラボ展のコンテナ作品を紹介いたします。
残暑厳しい折、少しでも涼しさをお届けできればと思います。


■水紋をイメージした作品

白い土俵の中に大小3つのコンテナが置かれている作品は、徳原のものです。
ため池に石を投げ込んで発生する水紋をイメージして制作したものです。


■クジャクシダ

拡大した写真(左写真)に写っているのは、クジャクシダです。この展示のために陶芸家の高橋康冶さんにわざわざ焼いていただいた鉢です。


■瀬戸内海の凪を表現した作品

2つ目は瀬戸内海の凪を表現したもので、高橋彌生さんの作品です。


■讃岐かがり手まり

鏡に映った「讃岐かがり手まり」がゆったりしているというか、時間が止まったような印象を受けます。女性らしい感性もうかがえますね。この作品の表現が出来るようになるまでに数年以上かかったとの本人談です。


ゆっくりと秋の気配を感じる季節になってきました。
この作品をご覧いただいて、少しでもリフレッシュしていただければ幸いです。
また中旬頃にお便り差し上げます。

「香川県伝統的工芸品 讃岐かがり手まり®」※1について

四国香川県の江戸時代の呼び名を讃岐といいます。
讃岐三白と呼ばれる産物(木綿・砂糖・塩)の木綿の糸を使い、草木染めして作られた手まりが、この地に伝えられていました。
江戸時代には全国で親しまれていた庶民の木綿手まりでしたが、戦後になると全国でも伝承は途絶えかけ、讃岐地方でも、既に当時の高齢者の記憶にあるだけで作ることは出来ませんでした。
戦後三十年に渡る歳月を掛けて、讃岐に伝わる失われた技法を体系づけることに成功し、昭和五十二年(1977)には「讃岐かがり手まり」と名付けました。
自然の植物から採った染料でしか出せない、落ち着いた色合いの暖かみのある毬は何年たっても飽きることがありません。
讃岐かがり手まりは現在も芯材はモミガラを使い、木綿糸を巻き付けた土台毬に、手染めした草木染の木綿糸でかがる、一個一個心を込めて作り上げた美しく暖かい手まりです。
讃岐かがり手まり®は、登録商標です。

※ 1「讃岐かがり手まり保存会」のホームページより
http://www.sanuki-araki.jp/hozonkai/
Bloom Field
株式会社アイ・アンド・プラス Bloom Field事業部