1月の下旬から少し暖かな日が続いています。
2月3日は節分ですが、この日を境に春に衣替えという訳にはいかないでしょう。
近所の里山を散策する余裕があったので、霜柱の立った畦道を散歩してきました。
農家の皆さんが、春を迎える前の畦道の草付き(草の生えた急斜面)を野焼きしていました。
田園にけむりの匂いが漂い何ともまったりと時間が流れていく、とても豊かな時間と空間です。
山裾は、環境緑地保全林に指定されていて梅、桜、サンシュユ、こぶし、ツバキなどが植栽されていて、いま時はロウバイが満開です。
ロウバイが咲き始めた、山裾の散歩道 |
まるで蝋を固めて作ったようなロウバイの花 |
私はガーデンデザイナーの肩書を持ちながら、机の上で2日も3日も図面を書き続けることがあります。こんな日が続くとストレスが溜まってしまって、精神衛生上よくありません。
春の里山の散策は、ストレス解消にまさに特効薬です。
開花前線とともに、日本中のマスコミはソメイヨシノの開花情報に大騒ぎをしますが、私は1週間ごとに野山が少しずつ装いを変えていくこの時期がとっても好きです。
春の里山の散策ではコゴミ(草ボケ)の横に芽をもたげたキンポウゲ科の野草はなんだろう…花が咲けば解りますが、まだ草姿の時にニリンソウかな、と想像するのはとても楽しいです。
土手一面、畳一枚程度の広さに群生しているのはタチツボスミレです。
最近ラビットの頭のような形をした小型のビオラが人気ですが、私はこちらの方が菫の何ふさわしくはるかにキュートだと思います。
そこで、芭蕉の句を一句。
「山路きて何やらゆかしすみれ草」
冬の寄せ植え:コトネアスターとクモマグサ
日本では高山植物の中に、クモマグサという植物があります。
この洋種のクモマグサが園芸店に売られています。学名はサクシフラガなので、ユキノシタやダイモンジソウなどの仲間です。1月~4月下旬くらいまで咲き続けますので、寒い時期にとっても重宝です。
バレンタインデイを過ぎると、1週間おきに暖かさを増してきます。春の足音が近づいてきましたね。
今年の4月5日からいよいよ静岡県浜松市で「浜名湖花博2014」が開催されます。これから開園前のレアなご当地情報をこまめにレポートしたいと思います。 <公式ホームページ 浜名湖花博2014>