ガーデニングを楽しむ時に、草花だけでなく、低木の樹木や花木などをデザインに取り入れて、全体のバランスを考える方が増えてきました。樹形や葉の色が気に入って植えてみたのは良いけれど、樹木のこととなると良く分からなくて。。。という声をよくお聞きします。
そこで、ガーデンに取り入れてみたい低木のことや剪定などの管理について、時折綴っていきたいと思います。
きっと皆様のガーデンに、新しい楽しみが生まれる事と思います。
春咲き花木の剪定について
春の訪れを運んでくれた“春咲き花木”たち。
春咲き花木の剪定は、もう終わりましたか?
春咲き花木は、花の見ごろを過ぎてから一か月頃までが剪定の適期になります。
青葉が美しい7月頃、この頃に葉に覆われた枝をよ~く見ると、既に小さな花芽を見つけることができます。
小さな芽が分かりますか?
この頃になると春咲き花木の多くが来年の花芽を付け始めますので、知らずに剪定をしてしまうと、来年の春に咲くはずの花芽が少なくなってしまい、「毎年沢山の花を咲かせるのに今年はどうしたのだろう?」という事にもなりかねません。
そこで、裏ワザを!
剪定の適期を逃してしまったこの時期に剪定をするようでしたら、シッカリ剪定しようとは思わないでください。まず、春の開花を思い出してください。それから花芽が枝の何処についているかを良く観察してください。
花芽が枝の先端についている花木を剪定すると、花芽を切り落としてしまうことになります。来年の開花をイメージして、バランスを考えて枝を間引くように剪定しましょう。
もしも枝の脇についているようでしたら、来年の開花のボリュームは減るかもしれませんが、半分くらい花芽を残して剪定してみましょう。
剪定は全く経験が無いという方は、今年の剪定は見送ってください。
少し樹形が大きくなるかもしれませんが、来年の春の開花まで良く花木を観察していってください。
来年の剪定の適期に頑張って剪定しましょう。
ブルームフィールド Yoshino プロフィール | |
JAG(ジャパンガーデンデザイナーズ協会)正会員 RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)コンテナガーデニングマスター 静岡国際園芸博覧会で花壇クラス金賞、RHSJ 特別賞をはじめ、第21 回全国都市緑化しずおかフェア奨励賞等、数々の賞を受賞。 また、様々なガーデニングコンテンツの開発を行い、著書に「だれでもできる!庭木・花木の剪定」(主婦の友社)がある。 ブルームフィールド式剪定メソッドの中心開発者 |