バラの育て方ABC
まずは「バラ」ってこんな植物!からスタートしたいと思います。 皆さんは、「バラ」は草花だと思いますか?樹木だと思いますか?
おそらく、この「草花」なのか、「樹木」なのかの認識の違いによって、バラを育てる事が難しいか難しくないかの感覚が変わってくるように思います。
一般的に、樹木を「木本」草花を「草本」と呼びます。両者の大きな違いの一つは、「木本」には形成層が有り、「草本」には無いという事のようですが、学術的に多くの専門家が納得するような「木本と草本の違い」の定義ははっきりしていないようです。
それでは。。。 正解は「樹木」です。樹木の中でも花を観賞するのが目的ですので『花木』とも呼ばれます。
バラは樹木(花木)ですので形成層が有あります。この形成層よって、樹木は年々生長して幹を太らせ、上へ上へと高く大きくなっていきます。 バラに限らず、樹木を庭という限られた空間で育てていくには、大きさのコントロールが重要で、剪定の作業が欠かせません。
皆さんのお宅のバラは、どのような樹形をしていますか?サイズは? また、これからお庭にバラを植えたいと思っている方は、樹形の特徴を知って、お庭のシーンに合った樹形とサイズを選ぶと、今後のお手入れがやり易くなりますよ!
耕生流では、バラを4つのシェイプと1つのタイプに分けてお話していきます。
4つのシェイプを1:アップライトシェイプ 2:スプレディッドシェイプ 3:アーチングシェイプ 4:グラウンドカバーシェイプに大きく分けて、その中で大きく伸びていく性質をもつものをクライミングタイプとしています。
耕生流では、皆さんのお宅のバラがどの分類に入るのかを知ることで、お手持ちのバラの性格を知り、基本的な作業の手助けにしていただく事を目的としています。 これからバラを植えてみたいと思う方は、このシェイプを参考にして、シーンに合ったシェイプとタイプを選んでくださいね。 品種によっては、それぞれのシェイプの中間的なものもありますので、よりどちらの性質が強いのかを考慮して選んでみてください。
今回は、4つのシェイプのうちの「アップライトシェイプ」についてお話します。
このシェイプの特徴は、枝が上に立ち上がる事です。上に立ち上がるので、あまり幅を取りません。玄関周りや鉢植えに向いています。庭に植える時には足元が空くので、下草と組み合わせる事が出来ます。彩豊富なバラと草花とのコラボを楽しんでくださいね。
バラと草花との組み合わせやデザインについては、次のABCシリーズで綴っていきたいと思います。